心の状態を変える「音楽の効果」
あなたにとって音楽ってどんなものですか?
- 元気をくれる
- あの頃を思い出させてくれる
- リラックスできる
- ストレス発散
- 気分転換
など、人によって様々なイメージを持っています。
今回はそんな「音楽の持つ効果」について詳しく解説します。
音楽療法という存在
言葉ではなく、音楽を使って人の心を癒していく方法
カウンセリングには、言葉を用いたコミュニケーション(バーバルコミュニケーション)と言葉を用いないコミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)があります。
ストレス発散に繋がる「1/fゆらぎ」
自然界に存在する音(川の音、波、風の音など)は、1/fゆらぎという特性を持ち、人は心地よく感じます。
このとき人の脳はα波を発生しやすくなります。
脳が喜ぶ1/fゆらぎのリズム
リズムには本能脳が喜ぶリズムがあります。
心地よく感じる自然のリズムは、バラバラのようで周期や振動には共通した法則性があります。
小川のせせらぎ、波の音、虫の鳴き声、星のまたたき、ろうそくの炎、心臓音など
1/fゆらぎ
「ゆらぎ」とは不規則に発生するものをさします。
同じ風でも自然の風はゆらいでいて、扇風機の風はゆらいでいません。
心地よく感じる自然の音や風は、強いものはゆったり、弱いものは早いリズムで発生しています。
この発生の分布が逆45度の直線に近い現象を「1/fゆらぎ現象」と呼ばれ、快適性の要因として証明されようとしています。
リラックスするとα波が発生!
人はリラックス状態になると脳波がα波になります。
α波は心と体のバランスを取り、ストレスなどが緩和します。
人に「1/fゆらぎ」のリズムを与えると、脳がリラックスしα波が現れます。
特にクラシックの音楽には多いです。
また「木の葉が擦れ合う音」や、「虫の羽が擦れる音」など、人の耳では聞き取れないような音を聞いたときに顕著に表れます。
心を癒す「同質の原理」
ドイツの心理学者アルト・シューラー博士が提唱したもので、患者の気分や心理的テンポに適合した音楽を使用することでが治療を促進するというもの。
人にはホメオスタシス(恒常性)という一定に保つ働きがあります。
熱は上がれば下がりますし、緊張して心拍数が上がっても元に戻ります。
人に備わった力で、心も同じように一定に保つ働きがあり、感情の起伏があっても元に戻ります。
波をイメージしてみてください。
同じ強さの波と波がぶつかるとどうなりますか?
消えてなくなります。
同じように自分の感情に合わせることで、同じことが起こります。
自分の感情を音楽に代弁してくれるような曲を聞いた方が癒されます。
例えば、
・元気のないとき、気分が乗らないとき→【宇多田ヒカル B&C】
・辛いとき→【ゆず 栄光の架橋】
・失恋したとき→【HY 366日】
時代を感じますね(笑)
これは僕の場合です、その時の感情に合わせて選曲してみてください。
音楽には人のこころを動かす力があります。
その秘密が同質の原理です。
まとめ
音楽は感情にダイレクトに届けられるものです。
言葉ではなかなか難しいことも、音楽では可能です。
今のあなたの状態に合った選択して、音楽の効果を実生活に活かして行きましょう。
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